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サロメ
¥350
ワイルド『サロメ』望月一雄譯注 大學書林 平成7 第5版 ワイルドの代表作の日佛對譯です。新書サイズで、見開き左に原文、右に譯文があります。
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ド・プロフォンディス
¥2,700
ワイルド『ド・プロフオンデイス』辻潤譯 越山堂 大正8年 Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde は、世紀末の退廃的藝術を象徴する作家で、1854年に愛蘭で生まれましたが、佛語で作品を書くことも多く、国際的に名声が有りました。〝Lady Windermere's Fan〟以降名声を得ますが、41歳のとき同性への猥褻の罪で投獄され、黙認されて居た欧州の多數の同性愛者達を震撼させる事件となりました。刑期を終えた4年後、見捨てられたまま46歳で病死します。〝De Profundis〟は、羅語で「深淵から」という意味で、ワイルドが獄中で記した書簡です。死後に、戀人だつたダグラス卿によつて發表され、その藝術論は今尚繰り返し讀み継がれて居ます。 かなり强い焼けと、本文中の最初から最後まで多數の書き込みがあります。
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黒猫・モルグ街の殺人事件
¥330
ポオ『黒猫・モルグ街の殺人事件 他5篇』中野好夫譯 岩波書店2001 第33刷 文庫本です。
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巴里の憂鬱
¥440
ボードレール『巴里の憂鬱』三好達治譯 新潮社 昭和28 初版第5刷 文庫本です。
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怖るべき子供たち
¥700
ジヤン・コクトオ著『怖るべき子供たち』東郷青児譯 新潮社 昭和17 體の弱い中學生のポールは、クラスの人気者ダルジユロを愛していました。ですがダルジユロの強烈な雪玉を受け、通學できなくなります。ポールに密かに憧れていたクラスメイトのジエラアルは、そのうちポオルそつくりの姉エリザベエトを信奉するようになり、一方ポオルはエリザベエトの友人アガアトが、ダルジユロそっくりであることを認めます。幼い性倒錯と破滅の物語です。 カバー、帯無しの文庫本です。
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阿片
¥9,100
ジヤン・コクトオ『阿片』堀口大學譯 齋藤書店 昭和21 改訂版初版 仏國の詩人Jean Maurice Eugène Clément Cocteau(1889-1963)は愛弟子レイモン・ラデイゲが夭折した1924年に阿片を始めたのですが、この手記とデツサンは5年後にサン・クルー療養院に入院した際に書かれたものです。この病院において代表作『怖るべき子供達』もまた3週間程で書き上げられたとされ、矢張り阿片が重要なアイテムとなつて居ます。 焼けが著しいほか、書き込み、汚れがあります。
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阿片−或る解毒治療の日記−
¥490
ジヤン・コクトオ『阿片−或る解毒治療の日記−』堀口大學譯 角川書店 昭和27 此の文庫版には、著者が阿片中毒の療養中に記した手記と29枚のデツサンが収録されています。著者は小説『怖るべき子どもたち』が代表作ですが、畫壇の人間を多く寫眞に残していることからも今日の人々に知られて居ます。本作では最初は阿片の特徴や調合法等が語られますが、後からプルーストとピカソとの思い出が多くなり、マテイス、アポリネール、サテイ等も登場します。 カバー、帯無しの文庫本です。裏表紙に破れが有ります。
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ゲイ短編小説集
¥790
大橋洋一監譯『ゲイ短篇小説輯』平凡社2003初版2刷 ケンブリツヂ大學演劇部でいつも女性役だつたシリルは、シエイクスピアの『ソネツト集』において、熱烈に賞賛されて居る「若者」とは誰なのか、という文學上の問題の答を、架空の美少年ウイリー・ヒユーズだと信じ、シエイクスピアは全ての作品のヒロインを、その少年に演じさせたと主張しました。根拠はないにも拘らず聴く者を虜にするウイリー・ヒユーズ説は、シリルが用意した贋作の肖像画と共に、シリルを愛した男性へと継承されます。ワイルドの傑作『W・H氏の肖像』他、著者自身がゲイである作品だけでなく、ゲイをドキユメンタリー的に外側から描写したもの、ゲイが蔓延ることに警告するもの等を収録し、解説では、ゲイの文學を歴史化する上で考えられる諸問題を論じて居ます。 文庫版より尠し縦長で大きめです。染みが有ります。
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ランボオの手紙 附ヴエルレエヌの手紙
¥291
祖川孝譯『ランボオの手紙 附ヴエルレエヌの手紙』改造出版社 昭和15 初版 キヤレエ著『アルチユル・ランボオの手紙と文學生活』の摘譯を中心とした文學書です。佛蘭西の詩人ランボオの、1870年から75年迄の手紙が収録されています。71年からのヴエルレエヌとの關係に特に詳しく、當時ランボオは17歳、ヴエルレエヌは27歳でした。ランボオは妻と不仲だつたヴエルレエヌと共に、英吉利に渡つて同棲することになりましたが、喧嘩を繰り返して居り、翌年に事件が起きました。ヴエルレエヌは出て行き、妻を英吉利に呼び寄せて、それが叶わなければ自殺すると云うのです。妻は現れず、ランボオも佛蘭西へ帰ろうとすると、ヴエルレエヌは酔つた勢いで發砲し、ランボオの左手首に命中しました。出て行つたヴエルレエヌを待つランボオの熱烈な手紙と、ランボオが法廷で語つた詳しい経緯が収録されて居ます。 文庫本です。
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ヴェネツィアからの誘惑 コルヴオー男爵少年愛書簡
¥1,700
セシル・ウルフ『ヴエネツイアからの誘惑 コルヴオー男爵少年愛書簡』河村錠一郎譯 白水社1994初版 この文學書は、作家のコルヴオー男爵ことロルフの『ヴエネツイア書簡』を翻譯したものです。コルヴオーは1860年倫敦で生まれ、羅馬で聖職者を目指すも放校されて居ます。歸國後は小説を執筆しましたが、出版社との軋轢から世に出ることはありませんでした。1908年、少年船頭のヌードを撮る爲にヴエネツイアへ航り、フオツクスと云う同じ趣味の男とハーレムを作る計畫をして居ました。『ヴエネツイア書簡』は、フオツクスに宛てた手紙であり、世紀末においてカトリツクを怨み、美少年を渇望した作家の官能的な日々が綴られて居ます。 概ね奇麗ですが背に燒け、本文に汚れが有ります。
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少年愛の連歌俳諧史
¥2,910
喜多唯志『少年愛の連歌俳諧史ーー菅原道真から松尾芭蕉まで』沖積舎 平成9 初版 室町時代においては、連歌で花の句を詠むことができるのは身分の高い者だけでしたが、連衆に美しい少年が居れば花の句を詠むことを譲ることもあり、これを花を持たせると云いました。連歌と俳諧は百年、千年もの時空を越えて、現代に當時の貴族や武士、庶民のこころをありのまま傳えます。そこには男たちの濃密な關係が織り込まれて居ました。この書籍では、450頁余に渡り、道真に始まる連歌と俳諧の歴史を、美少年を詠んだ作品と共に詳細に辿ることができ、同性愛を黙認する現代の閃きとなります。 表紙の汚れが著しいです。
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夜想5 特集・屍体
¥3,890
『夜想5 特輯・屍體』ペヨトル工房1982 幻想が現實を侵犯しなくなつている現在、思想・文化を保つはざまとなることができるのは、無名の死体群ではない乎。この號は歴史的に、未だ2ちゃんねるが存在せず、死體の畫像掲載を雑誌が担つていた時代を表すとされます。ライブドア社によりネツトが表舞臺となる迄生きていた、サブカルチヤーというものを代表する雑誌のひとつです。ジヨー・ポツツによる死體の寫眞を用いた作品のほか、シシリー島のカタコンベのミイラ、即身佛、人體解剖の寫眞等が多數掲載されて居り、また渡辺隆次、若桑みどり、工藤哲巳、寺山修司(敬称略)らが寄稿して居ます。 角に擦れが有ります。
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夜想7 特集《世紀末》
¥3,100
今野裕一編輯發行『夜想7 特輯《世紀末》』ペヨトル工房1982 サブカル誌『夜想』は耽美系と呼ばれますが、この7號ではまさにワイルドらを生んだ、ヴイクトリア朝からエドワード朝の、世紀末という時代を特輯し、其々の記事が歐洲の19世紀末を通じて、日本の1980年代を視て居ます。英文學者の高山宏先生は「惡魔のルナパーク」と云う魅力的題名で、産業革命後、生活が安定したことによる倦怠が文化の原動となつたことを、包括的に解説します。世紀末の世界は冒険、博物學、發明、スポーツ等にパニツクとカタストロフイーを求め、それでも収まらず大戦へ向かいました。一方ラフアエル前派が専門の河村錠一郎先生は、その倦怠を市場の成熟によるとして、主に藝術とパトロンの關係の経済的視点から、世紀末を歯切れ良く説きます。『夜想』にしては珍しく、歴史的に時代が叙述され、讀み易い號となつて居ます。
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夜想10 特集/怪物・畸型
¥4,040
今野裕一 編輯發行『夜想 特輯/怪物・畸型』ペヨトル工房1983 『夜想』は1978年に創刊しました。ペヨトル工房が1998年に活動を休止するまで、ほかの出版社が扱わない海外の藝術を紹介して80年代のサブカルチヤーに影響を與えて居ました。今囘は畸型と怪物の特輯で、20世紀初頭のシヨウマンや畸型の症例の寫眞等が多數掲載されて居り、また武邑光裕氏が米國のフリークを扱つた映画とコミツクを紹介して居ます。畸型に強烈な関心のあつた劇作家、寺山修司氏が亡くなり、寄稿はありませんでしたが、三浦雅士氏が『不具についてのノオト』で寺山氏の演劇を論じます。
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夜想22 特集・クロソウスキー
¥3,100
『夜想22 クロソウスキー』ペヨトル工房1987 初版 神學者にして作家のピエール・クロソウスキーの特輯です。クロソウスキーは波蘭貴族の畫家の両親のもと、1905年に生まれました。殆どを巴里で暮らし、少年時代には母がリルケと親しかつた縁でジツドの秘書となりました。リヨン大學で神學を修め、修道院生活をしたのち小説家となつて居ます。サドを翻譯するなどその思想は官能的で、1953年には『ロベルトは今夜』、1965年には『バフオメツト』を發表して居ますが、どちらも比類のない背徳性と獨自の神學、ニーチエ論で話題となりました。日本ではペヨトル工房によつて80年代に紹介され、このムツクでは特に、『ロベルトは今夜』の映畫化において、クロソウスキーと妻自らが主演していることが詳しく紹介されて居ます。 本文に飲食物と見られる汚れがあります。
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バフォメット
¥4,100
ピエール・クロソウスキー著『バフオメツト』小島俊明譯 ペヨトル工房1985 初版 この哲學的小説は、中世佛蘭西の聖堂(テンプル)騎士團が、異端信仰のかどで逮捕された事件を題材とします。聖堂騎士團の領地を狙うド・パランセ婦人は、ギヨーム・ド・ノガレと共謀し、美しい稚児オジエを騎士團に送り込んで、男色の事實を作ろうとしました。クロソウスキーは、ニーチエの無神論を、死後の霊同士の融合により最後の審判が行われないと捉え、その小説には比類のない奇怪な官能を描いています。
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メデュウサ
¥790
山岸凉子『メデユウサ』朝日ソノラマ 昭和57 5刷
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夜叉御前
¥440
山岸凉子『夜叉御前 自選作品集』文藝春秋1999 第11刷 解説は梅原猛です。文庫版です。
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月読
¥410
山岸凉子『月読 自選作品集』文藝春秋1996 第2刷 文庫版です。背表紙が褪せています。
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ハトシェプスト
¥410
山岸凉子『ハトシエプスト 古代エジプト王朝唯一人の女ファラオ』文藝春秋1998 文庫版です。シールの剥がし跡があります。
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シュリンクス・パーン
¥440
山岸凉子『シユリンクス・パーン 自選作品集』文藝春秋1997 文庫版です。表紙上部が折れて居ます。
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ブルー・ロージス
¥440
山岸凉子『ブルー・ロージス 自選作品集』文藝春秋1999 文庫版です。
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神かくし
¥440
山岸凉子『神かくし』秋田書店 平成10 解説は木村奈保子さんです。文庫版です。背が褪せています。
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ゆうれい談
¥440
山岸凉子『ゆうれい談』メデイアフアクトリー2002 文庫版です。
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